インターネットで不動産の広告を見ていたら条件のわりに値段が安い土地が(!)
でも、建物参考プランがなくどれくらいの大きさの家が建つのか分からない・・・・
そんな時にリビングや建物全体の面積がラクラク計算できる方法をご紹介いたします。
以下キーワード3つを順を追ってご紹介いたします。
①『建ぺい率』
②『容積率』
③『高度地区』
※『高度地区』については、以下をご覧くださいませ。
建ぺい率と容積率とは
まずは、ワンフロア辺りの最大面積を計算します。
キーワードは『建ぺい率』です。
建ぺい率とは、建築面積(ワンフロア辺りの最大面積)の
敷地面積に対する割合のことを指します。
例えば、建ぺい率が50%と指定された地域にある100㎡の土地には、
ワンフロア辺り50㎡(30帖)の建物が建てられることになります。
裏を返せば、建物の周りには50%の空間をつくらなければならないということです。
土地を上から見るようなイメージをお持ちいただくと良いかと思います。
建ぺい率からワンフロア辺りの最大面積(建築面積)が分かりましたので、
次は全てのフロアの面積を合計した『延床面積』を計算してみます。
キーワードは『容積率』です。
容積率とは、建築物の延床面積に対する割合です。
例えば、100㎡の土地に延床面積100㎡の建物があれば容積率は100%です。
これで、建ぺい率50%・容積率100%、敷地面積100㎡の土地には、
2階建てでワンフロア辺り30帖、延床面積100㎡の建物が建つことが分かりました。
後はパーツをパズルのように組み立ててゆきます。
1階(30帖)のスペースから以下の面積を引いてゆきます。
トイレ(1帖~)
階段(1.5帖~)
化粧室(1.5帖~)
お風呂(2帖~)
玄関(1帖~)
廊下(2帖~)
※3階建ての場合はビルドイン車庫(6帖~ほど)
残りの1階スペースは、おおよそ20帖。
5~6帖ほどのお部屋3つと小ぶりな収納各(0.5帖)というイメージでしょうか。
2階(30帖)スペースは、
トイレ(1帖~)
階段(1.5帖~)
居室(6帖~)
リビング(19帖~)
合計すると、車庫付き2階建て間取り4LDK、リビング約20帖(!)
形が出来上がりましたね(^^)
こんなイメージでしょうか。
1階をリビングにすると・・・
ちょっと具体的すぎたかもしれませんが、上記の計算式を頭の片隅にいれておくと、
土地に対してざっくりどれくらいの戸建てが建てられるのかをイメージできるようになります。
ちなみに上記の例でいうと3階建てのプランニングもできるのでは??
と、お考えになられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに、2階建てと3階建のどちらを選ぶかでプランニングも大きく変わってまいります。
ですが、上記の建ぺい率・容積率の都内の土地の場合、
3階建が建築できない土地であることが大半を占めます。
そこで、2階建てと3階建てのプランニングを分ける
最後のキーワード『高度地区』が登場してまいります。
『高度地区』とは
※『高度地区』については、以下をご覧くださいませ。
シンプルに考えると以下のようなイメージです。
1種高度の地域は2階建てプラン(北側道路を除く)
2~3高度の地域は3階建てプラン
ところが、インターネット上の広告には『高度地区』が掲載されていないケースが大半です。
その際には各市区町村の用途地域図をご覧いただくと『高度地区』を確認いただけます。
計算になれてくると、「果たしてこの土地はどれくらいの大きさの建物が建つのか・・・」
パパッとイメージできるようになりますので、ぜひお試しくださいませ。