欲しい物件が見つかり、ルンルンの気分で住宅ローンのお申し込みをしてみたら
審査が通らなかった・・・・・
不動産業界に身を置いていると、そんなお話をよく耳にします。
その場合まずは以下の情報の確認が必須です。
個人信用情報
~個人信用情報とは~
その人がどういう人で、いくら借入があり、きちんと返済しているかを
明確に確認するための情報です。氏名、生年月日、性別、住所、
電話番号、勤務先などに加えて、クレジットカードやローンの
借入状況も含まれます。
例えば、
『携帯電話を割賦払いで購入した』
『百貨店で洋服をリボ払いで購入した』
そんな時に個人信用情報に登録がされます。
各会社により個人情報を登録する機関がちがうのですが、
主に以下の三社に情報が集まるようです。
個人信用情報機関
1. CIC(シー・アイ・シー) http://www.cic.co.jp/
主にクレジットカード会社、信販会社、リース会社、消費者金融、
携帯電話会社などが加盟している個人信用情報機関。
2. JICC(日本信用情報機関)https://jicc.co.jp/
貸金業、クレジット会社、リース会社、保証会社、金融機関の与信などの個人信用情報機関
3. 全国銀行個人信用情報センター http://www.zenginkyo.or.jp/
銀行、信用金庫、信用組合、農協、労金などが加盟している個人信用情報機関
ここに過去の借入状況や返済情報などが登録されております。
金融機関は住宅ローンの審査でその情報を必ず目を通して、
『きちんと返済をしてくれる人』かどうかをチェックするのです。
引っ掛かっている方の数が多い機関としては、CICが挙げられます。
クレジットカードのリボ払いなどは、主にCICに登録されますので、
その関係で多いのではないでしょうか。
住宅ローンについて金融機関により審査の見方が変わるのですが、
直近『1~5』年以内に【遅延】が『1~』回あると貸し出しNGなどの傾向がそれぞれございます。
我々仲介会社はお客様のお話や個人信用情報を拝見させていただく中で
相性のよい銀行をご提案させて頂きます。
【遅延】が、もうワンステップ進むと【異動】という登録がされます。
住宅ローン利用を絶望的にさせる【異動】とは・・・
【遅延】を3か月続けてしまうと、開示報告書26.返済状況の欄に【異動】と記載、
下部に【異動発生日】の日付が記載されます。
※CICの個人情報開示報告書を基にお話を進めております。
その状態になってしまうと『一定期間』は住宅ローンの利用が困難です。
具体的には、開示報告書2.保有期間(右上の辺り)を過ぎるまでは
借入れはおろか、クレジットカードもつくれない状態になります。
※保有期間は『遅延』した金額の支払い日から5年程のケースが多いです。
いわゆる『ブラックリスト』に登録されてしまった・・・という状態ですね・・・
こちらが一般的な見解なのですが、実は『異動』いわゆる『ブラックリスト』の方でも
1%を切る金利で住宅ローンを借りられる場合があるのです・・・・・
『異動』でも住宅ローンが通るの?
通る場合があるんです。
こうすれば必ず通る!という方法論ではないのですが、
『異動』の時期・『異動』の理由によっては、金融機関を説得できる場合があり、
その際は1%を切る金利でお借入が可能となります。
つい最近(H28年)の事例では、0.6%という低金利で『異動』登録のあった
お客様に住宅ローンのお借入を頂きました。
時期と理由、金融機関という条件に縛りがあるのですが、
個人情報開示報告書の記載内容と『異動』の理由の整合性が取れれば、
住宅ローンを利用できる可能性はございます。
『異動』の記録が消える『~5年』という期間を待つ前に、
お調べいただく価値はあるかと存じます。
ご相談は不動産エージェント三浦までお気軽にお声がけくださいませ。